最近読んだ本「老神介護」

「老神介護」は「三体」で有名な劉慈欣のSF短編集です。
地球文明を作った神を自称する宇宙人と地球人との交流を書いた表題作「老神介護」のほか、
世界で最も裕福な人々から世界で最も貧しい人々を暗殺するよう依頼された殺し屋の物語「扶養人類」、
恐竜の文明と蟻の文明の共存を書いた「白亜紀往時」、
宇宙で働く人のために開発された、地球の風景を仮想体験するためのカメラを持って旅行する話「彼女の眼を連れて」、
地球トンネルをめぐる親子の物語「地球大砲」が収録されています。

特に「地球大砲」は、技術の発展の歴史を凝縮したような物語の構成と解放感のあるラストが気に入りました。「彼女の眼を連れて」とストーリーの繋がりがあり、続けて読むことで二つの話の結末を同時に味わうようなおもしろさがありました。

同時に刊行された「流浪地球」もおすすめなのでぜひ一緒に読んでみてください。

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