「11文字の檻」は青崎有吾の短編集です。
表題作「11文字の檻」は、戦争中に思想犯として逮捕された主人公が、「日本語で11文字の、祖国の繁栄を表す言葉」を当てないと出られない部屋に閉じ込められて、正解と問題の意味を探す話です。他の受刑者がひらがなカタカナ漢字合わせて11文字の言葉をほぼあてずっぽうで回答する中、主人公はシステムの解析やたった1人の正解者について考察することで脱出の筋道を立てていきます。
この本は数分で読める掌編や漫画の二次創作小説など、著者の得意なミステリーだけでなく雑多なジャンルで構成されています。著者本人による解説もついており、作品の背景や制作秘話、他の本の推薦などを読むことができます。
全体を通して、腕は確かだがものすごく胡散臭い探偵など、個性的な登場人物が多いのが魅力でした。一部は著者の他の本と世界が繋がっているそうなので、そちらも読んでみたいと思います。
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